ヒマラヤに向かって  その3
2回目のトリウンド登山は一週間後、
この一週間ダラムサラはけっこう天候不順で雨も多く夕方からはかなり冷え込む日も多かった。
そのせいか風邪気味で前回より身体が重かったが
歩き始めれば大丈夫、まずは快調に高度を上げて行った。

最初の茶屋を過ぎたあたりで
すごく雰囲気のあるインドの爺さんに出会った
髭をたっぷりたくわえた仙人みたいな爺さん
片言の英語同士でしばらく談笑
笑顔がやさしく包み込んでくれる・・・
爺さんの後ろにはチベットの祈りの旗・タルチョが見える

「ほらあそこに4つの四角い屋根があるだろう
 その下に長い屋根が見えるかい? あそこがワシの家じゃよ・・・」
「へえ、あの村に住んでるんですか?」
「そうじゃよ、トリウンドの帰りには泊まりにいらっしゃい
 とてもきれいでしかも安いぞよ・・・・
「・・・?・・・・・・」
この仙人はゲストハウスを経営しているらしい
もしかしたら、毎日ここに坐って客の勧誘してるのかも?
さすが仙人は深いなあ。

やはり前回よりずっと疲労感は増しているようだ
峠にたどり着いたときにはけっこうバテテいたが
せっかくだから帰路はあの尾根道を下ろう・・・
僕は来た道ではなく東にながーく延びる尾根道を下ることに決めた
休むとからだが冷えるし筋肉も固くなるので
ほとんど休む間もなむ稜線をくだりはじめた

結論から言うと、ごろごろとした岩だらけの
遠くから見るよりずっと急勾配の道からの眺望はまさに絶景の連続で
しかも今日はだれひとりここを通っていないらしい
なんでここに?というところにひとり草を噛んでいる牛くんはいましたが
まったくひとりきりでこの尾根道と絶景を占有した気分
ただ、この道は長い・・ひたすら長い・・・
歩いても歩いても・・・この道は終わらない・・・
しかもところどころに敷いてある
黒い玄昌岩のようなスレート状の石畳に照り返す日の光で
たぶん顔は真っ黒に焼けているに違いない

谷の底の川にかかる橋まで降りるころには
足はガタガタ、筋肉は突っ張って・・・
でも、朝8時に歩き始め午後6時ころまで
ダラムサラの下の町ロウアー・ダラムサラまで歩き通しました
よく歩いたよ、ボクはキミを誉めてあげたい

この2回のトリウンド登山は
今回の、チベット亡命政権の町を訪ねるという目的からは
ちょっとはずれたものかも知れませんが
ヒマラヤを望む町に住む亡命チベット人たちが
祈りとともに見ている雪の山の近くに行けたということが
僕自身にとっても嬉しいことでありました
あの先にはチベットがある・・・・

上:人生の深い味わいを見せてくれた仙人
中:羊や牛を放牧する民のための石造りの小屋
下:たったひとりで草を噛む牛

次回はダラムサラの日本食レストラン「ルンタ・レストラン」特集?です。





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by kuukuu_minami | 2009-04-12 10:56


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