ダラムサラの空想料理店 その1
ダラムサラのルンタ・レストランはマクロード・ガンジという一応繁華街風の通りから少し下ったところにあります。
レストランの入ってる建物はルンタ・ハウスと言ってこの日記にも何度か登場しているボクの古くからの友人中原一博たちが立ち上げたチベットの亡命難民のための自立支援NGO・ルンタプロジェクトと亡命難民自身のNGO・グチュスムが共同で使用運営しています。
ルンタ・プロジェクトのことはHPをぜひ参照してください。
グチュスムのことも詳しく載っています。
http://www.lung-ta.org/

ルンタ・レストランは日本食レストランです。
表から見たら通りに面した1階に見えますが谷のほうから見たら2階になります。広いテラスを含めたら50坪以上あるのでは?
日本人の直子さんとチベット人のソナム夫妻がマネジメントを取り仕切っていますが、働いてる人はみな亡命チベット人です。

店の雰囲気はとてもリラックスした感じで、お客さんは基本的にチベット好き、ベジ好きの諸国ガイジンさんたちと、日本人の旅人および滞在者が中心で、いつもかなり繁昌しています。
数から言ったら諸国ガイジンさんの方が圧倒的に多く、その中に黒目黒髪の日本人&チベット人が坐ったり立って働いたりしています。

ああ、この雰囲気って昔「諸国空想料理店KuuKuu」という料理店を開いたとき思い描いていたのと同じだなあ・・と感じました。
どこにもないけどどこにでもあるような交易都市の料理店・・・ダラムサラという町がそんな風にも見えるわけです。
もちろん、ダラムサラは中国の圧政から逃れてきた亡命チベット人たちの住む町ですから、「空想」という浮遊したような言葉はふさわしくありません。
ただ、ここには人種や民族という垣根を越えた空想的自由の気分があることも事実です。

直子さんとソナムのあいだにはチュニとチカという可愛いふたりの姉妹がいます。チュニは中学一年生、チカは小学5年生でチベット難民の子どもたちが学ぶTCV(Tibetan childerens village)に通っています。
ふたりは学校が終わると必ずルンタ・レストランにやって来て宿題をやったり、仲のよいチベット人の子どもたちと遊んだりしています。
チュニはとっても美人でちょっとはにかみ屋さん、なんか懐かしいような日本的乙女です。チカはちょっとおしゃまで明るくやんちゃです。夕方のルンタには諸国ガイジンさんたちと混じってルンタハウスの子供たちが入り混ざって不思議な光景を見せてくれます。

ある日、子供たちと一緒に絵を描きました。
何人かで一枚の絵を仕上げようということになり、みんなで集中したりさぼったりしながら楽しく描きました。レストランから見えるヒマラヤの山にかかる虹。ごく自然な風景です。

別の日には色紙をちぎってちぎり絵を作りました。チュニは細かい手仕事がとても上手で、他の子どもが飽きて顔に色紙をくつけて遊びはじめても淡々と丁寧な仕事を続けていました

写真上:チカちゃんとチベタンの親友。首に巻いてるのは誕生日のお祝いにもらったカタという白いスカーフ。

写真中:みんなで絵を描いてるところ、左の子がチュニ。

写真下:突然、顔をキャンバスにしてちぎり絵を作った男の子。とぼけたチベタンの子ども。

(つづく)

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by kuukuu_minami | 2009-04-17 13:29


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