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空想料理店  プラス!
ダラムサラの中原くんから
ルンタ・レストランの近影が届きました。
諸国ガイジンさんがたくさん写ってる写真と
厨房の女性スタッフの写真がほしいとお願いしてたのです。

そう、日頃店内はこんな感じです。
諸国ガイジンさんはダラムサラで出会っていっしょにごはんを食べてまたそれぞれの旅に出るということが多いように思います。

ルンタには風の馬という意味があります。
チベットには家の屋上や寺の中央、山頂、峠、橋や水辺などに、経文を印刷した魔除けと祈りの旗「ルンタ」を掲げる習慣があります。
旗の中央には「風」「速さ」を象徴する馬が描かれていて、これは、願いごとが早く成就することを意味します。
ルンタの旗(タルチョと言います)が山頂などにはためいているのを見るとチベット人の祈る姿が思い浮かびます。

(追記)
これを読んだダラムサラの中原君からルンタとタルチョについて詳しい解説が届きました。生半可な知識で書いちゃいけまへんな。以下参照してください。

南くんへ、<ルンタ=風の馬>はいいのですが、<ルンタ=タルチョ>じゃないのです。ルンタは最初は、、、昔昔(2000年ほど前)ある南の島に美しい女性に化けた、羅刹女たちの住む島がありました。
漂流しその島に辿り着いた男たちは、女達に騙され結婚し子供までつくりました。女たちは島の南に行ってはいけないと常に男たちに警告していました。
しかし、ある男がある満月の日に、、、、ああ、話が長くなるので中略、

満月の日、空駆ける白い馬が現れ男たちはそのしっぽに捕まり、島を脱出することができました。しかし、馬は決して妻子のことを思い後ろを振り返るな、振り返れば落ちよう、と言いました。多くの男たちは振り返り落ちて行ったのです。

とこれは紀元前後の仏教説話。
これが後に大乗の観音信仰と結びつき、、、中略、
チベットに仏教とともに伝わり、ボン教的影響も少し加味され、意願成就の風習となった。
まずはこの馬だけを小さな10センチ四方の紙に印刷したものを何百枚も束にしたものを、風の吹く、山の頂上、峠、聖地など精霊/風の馬の居そうな場所で空に意気よい良く投げ上げる。紙切れが風に乗って空に舞い上がって遠くまで散っていく、とルンタが仏のところへ飛んで行って願いが叶うような気がするというわけです。

タルチョ(祈りの旗)の中にはいろんなお経、神仏が描かれ(印刷され)ます。
その中もっともポピュラーなのがルンタなのです。
ルンタが描かれたタルチョをルンタと呼ぶ人も稀にいます。
でももともとは別物です。

(以下は写真の説明です)

諸国外人さんの中の美人さんはきっと中原好みかも・・・背景に下がってる旗は去年ポレポレ坐でやったイベントでこどもたちと一緒に作ったタルチョです。

厨房の中、右から2番目がルンタ・レストランのママ、直子さんです。いつもにこやかおっとりとして頼りがいがある素敵な日本女性です。
パッサンがきょうは帽子をかぶってないですね。
ちょっと大柄のチベタン女性・・・名前忘れてしまった・・・いつも明るく冗談っぽく仕事しています。
この厨房からみんなの歌がなくなってしまったら寂しいけど、それはチベットがまた大きな犠牲を払うときかも知れません・・・。

みなさん、いつかダラムサラの空想料理店、訪ねてみては?
きっと、なにかが見つかるかも!です。
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by kuukuu_minami | 2009-04-17 22:40


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