ダラムサラから車で1時間ほど走ったカングラ地方の丘陵地帯、ゴパルプールにもTCV「チベットの子ども村」があります。10年ほど前に開校した新しいTCVです。周囲はヒマラヤの峰と日本のお茶とよく似た茶畑がひろがる穏やかな土地柄ですが、ここにも1500人ほどの生徒が学んでいます。 ゴパルプールのTCVにひとりの日本人医師が校医として滞在していました。 新潟県出身の医師・柿原敏夫先生です。 柿原先生はチベットの難民のためにと自ら望んで2004年にゴパルプールのTCV校医として着任され、その年にはご家族とともに1年間校内の寮に住みながら子どもたちの検診に当たりました。 その後は毎年3月〜4月にかけて単身で滞在され1500人の子どもたちの検診を行っています。TCVからはまったく報酬を受けておらず、すべてボランティアでのお仕事です。 柿原先生は飄々とした自然体の方で、チベットの子どもたちを見る目はとてもやさしく、慈愛という言葉がぴったりの先生でした。(先生はやめてくれよ、と言うでしょうが) 前の年のカルテを見ながら子どもたちを診る先生はゴパルプールのTCVにはなくてはならない存在です。ほとんどの子どもは何の問題もない健康体ですが、中には町の病院に送って治療を受けなければならない子どももいます。 心臓に欠陥があって先生の診断で事なきを得た子どももいたそうです。 TCVの子どもたちは世界中からの基金・寄付で不自由のない学びの生活を送っていますが、柿原先生のようにボランティアで永年診察を続けておられる方があってさらに平安な日々がもたらされるのだと思いました。 写真上:ゴパルプールのTCVはこのような風景に見守られています。平和でのどかで、チベット人だからといって威嚇するような人はいません・・・当たり前ですが。 写真中:お休みの日の昼下がり、仲良しどうしで広い校内を散歩してました。 写真下:診療室で中学生の検診をしている柿原先生。1日に100人以上の子どもを診るそうです。
by kuukuu_minami
| 2009-05-02 09:48
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