どくだみはいい
梅雨の束の間の晴れ間、きょうは一日中庭仕事をした。
庭師の友だちに来てもらい、繁茂しきった庭木の剪定や伸び放題の雑草取り、など久しぶりに汗をかきました。途中、美人庭師の小川さんがやまぼうしの木のてっぺん近くで野鳥の巣を発見、なかに卵が4つ産み落とされていました。去年庭から巣立ったひよどりが帰ってきたのかとも思ったけれど、警戒してか親は声だけすれど姿はみえず夕暮れになりました。見つけられてもちゃんと巣抱きしてくれるといいんだけどな。

今年もこの庭からはたくさんのドクダミを摘んで干してドクダミ茶をつくった。
やかんで煎じて飲むドクダミ茶は最高です、本当においしいしからだにいいってことが実感できるのだ。
そのドクダミもきょうの庭仕事で一掃されました。
この時期になると葉がかたくなりすぎてお茶には適さないし、盛りを過ぎたドクダミはなんだか心細く肩寄せ合っている。それを無慈悲にも全部摘んでしまったのだった。
ドクダミ君、来年また会おうね!

というわけで、今年がんばってくれたドクダミ君のために詩と俳句を書いたので、ここに公表して長くその栄誉を称えたいと思います。(アホか!)
詩は新井高子さんの個人詩誌に掲載してもらったもの、俳句はボクが入ってる「かいぶつ句会」の句集に載せたものです。
どちらも、ドクダミ茶で幻覚症状に見舞われたまま書いたもので、作品の質や内容に関しては一切の責任をボクは負わないことにしています。文句のある方は自家製ドクダミ茶を分けてあげますので、熱いお茶にして飲んだあとのご自分の体でもう一回読み直してみてください。この作品になにを言ってもムダだということがおわかりいただけるかと思います。

でも、やっぱお気楽な作品でした、はい。

風雅の技法
                       南椌椌

どくだみの花が咲きはじめた
どくだみはいい
花のついたうちに摘んで
軒につるして数日干すと
甘にがい香りが鼻をくすぐる
ふしぎなものだどくだみの束が
軒にぶら下がっているのを見ると
自分が少しえらくなったような気がする

頃合いをみて軒からおろし
あとは揉みしだきながら袋に詰めて
朝夕と煎じて飲む
乾燥の具合がよければ絶妙の味になる
からだの芯がゆくりなくあたたまり
尿道のあたりまでほのぼのする
だれかにゆえもなくおじぎしたくなる
どくだみはいい

ひとが遊びにくると
ひとふくろづつ持たせてやる
彼らは飲んでいるのだろうか
いやきっと飲んでいるだろう
動悸がしたり顔がほてったり
つまらないことが気にかかるとき
どくだみをほらまるく口に含めば
少しは上手に忘れられる


どくだみの庭には
なぜか猫が来ないような気がする
あの匂いが好きではないのか
いつもならひだまりにまるくなって
無断で脱糞するのらのトリオが
この季節はとんと現れない
わかってないなあ、のらのトリオ
猫草かわりに食してみればいいのに

どくだみどくだみどくだみと
この際とばかり三度唱えてみた
なにかが見えたわけではないが
どくだみに対する情愛はたしかに深まる
思いは声にだしてみよう
ありがとうとかごめんとか
素朴すぎていやみな物言いだろうか
どくだみどくだみどくだみ

ぼくの庭にどくだみが咲いてくれる
白い花は花瓶に生ければ乙なもの
この季節どくだみのことを考えると
からだも気持ちもくすぐったくなる
どくだみを愛でて摘んで干してそれだけ
おおげさなタイトルをつけてしまったが
これがぼくの風雅の技法
どくだみはいい



「どくだみはいい」俳句篇
               南々桃天丸(俳号です)

どくだみの匂い揉んでさらに愛で

どくだみを軒端に干してただ見てる

どくだみや白き花たちに日と雨と

やれ踏むなどくだみ息して涙ぐむ

ドクダミ茶尿道あたため出でにけり

不眠ナレバドクダミ煎じて服スカナ

不作法がよしドクダミを瓶に挿し

どくだみやどくだみどくだみこんにちは

わが庭にどくだみ咲くやいただきます

どくだみを避けてのら坊脱糞す
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by kuukuu_minami | 2006-07-22 21:11


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