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ダラムサラ報告  最終回
これまで一ヶ月以上にわたって書いて来ました、ダラムサラ報告、泣いても笑っても眠り込んでも最終回となりました。長い間のご愛顧まことにありがたく感謝申し上げます。この日記が、読んでくださった方のなかに小さな波紋ひとつでも残してくれたらこれにまさる幸せはないだろうと思うきょうこの頃でございます。
(なんか本気っぽくないなあと感じてる キミ、もう少し正直になった方がいいと思うよ・・・)

さて、以下はちょっとマジに。

わずか3週間の旅でしたが
よく歩き、よく見、よく笑い、自分なりにすこし考えた旅でした
チベット問題は複雑で難しく、深く考えることを強いる面もあります
大国が小国を武力で翻弄して支配下に置いているのですから
現代史の様々な要因が絡み合って利害関係を生み
弱いチベットはますます追い込まれさらに弱くなっているように思えます
しかし、精神的な面、あるいはただ人間的な面といってもよい
強いチベットは「にもかかわらず」ますます強くなっているようにも思えます

ボクの日記はチベット関連の文章の中では例外的に軽い筆致だと思いますが、それは強いチベットに若干触れたが故の安心感と、もともとのお気楽精神が書かせた文章だからです

ダラムサラのチベット人はとても魅力的な人々です
チャーミングでやさしく、笑顔がたまらなく可愛い人々です

彼らは自分たちの置かれた状況をよく知っています
希望よりは絶望に近いところで生きているのかも知れません

そんな彼らですが、とくに子どもたちの表情を見ていると
この人々は決して負けないだろうと思わずにはいられませんでした

このお気楽な日記を読んで少しでもチベットに関心を持っていただけたら嬉しいのです
亡命してきた多くのチベット人は「わたしたちのことを忘れないで」「わたしたちのことを誰かに伝えて」と訴えています

ボクは決して活動家になるような人間ではありませんが、折に触れチベットのことについては考え、チベットの友人として歩いていこうと思っているわけです。

上の写真は3月10日のダライラマ法王亡命記念日のデモ行進でのパッサン・ドルジェ(帽子に髭の男)です。いつもルンタ・レストランで歌ってばかりのコックさんですが、苛酷な獄中体験を持っています。
月桃雑記の↓にダイジェストで書きましたので、よかったら読んで&読み直してくださいませ!!!!!
http://kuukuu99.exblog.jp/10830739/

中の写真は尼僧・ジャンジュップ・チェドゥン。中原君の部屋でのひとこまですが、彼女も凄まじい体験をして来ました。
詳しくは中原君のブログを読んでみてくださいませ!!!!
http://blog.livedoor.jp/rftibet/archives/2009-03.html

下の写真はホーム7のタシとクンガ。この写真だけは野田雅也どんの写真を無断拝借いたしました。ダラムサラのTCVがいかに難民の子どもたちにとって救いなのか、この写真だけでわかると思います。

TCV =Tibetan Children's Villageへの寄付、里親制度などについて関心のある方はぜひ↓のサイトをご覧くださいませ!!!!!!
チベット・サポートグループ KIKU
http://www.tsg-kiku.com/
チベットサポート基金
http://www.yasuragi.com/tibet/

年間4万円ほどでひとりの子どもの学費や生活費をまかなうことが出来ます。
現地に行って里子さんと会って遊んだりすることもできます。それに、TCVの子どもたちと遊んで心身ともに元気になる自分を発見することだってできますよ。

こんなところで・・・・長らくお騒がせいたしました。
またどこかでお会いできる時まで・・・・元気でほがらかに生きていきましょう!ダラムサラのチベタンはみんなそうでしたよ!
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by kuukuu_minami | 2009-05-04 23:05
チベットの子ども村  その7
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なんか、ダラムサラだからってダラダラ続けてんじゃないよ!って声が聞こえて来そうなので、あと2回で終わりにします。
最後までお読みになって、また最初から通して読んでくださると、月桃先生はスコブル・ウレシイと申しております。

TCV「チベットの子ども村」はダラムサラやゴパルプールの寄宿舎制ばかりではなく、親といっしょに住める子どもたちが通うディスクールもあります。

上の写真は、ルンタレストランの直子・ソナム夫妻の次女のチカちゃん。ダラムサラ・マクロードガンジのディスクールで朝の祈りの時間。チカちゃんはよく通る声で一生懸命唱和していました。
このディスクルールは敷地も小さく生徒数も少ないですが、みんなじゃりん子なのでやたら賑やかな学校です。でも、先生はけっこう厳しいですよ。お祈りの時間によそ見したり隣とつつき合ったりしてると先生のげんこつが飛んだりします。日本だったら「体罰」で訴えられる先生続出かも知れません。

中の写真はおなじみのチョゲルです。これ以上里親のぼんちっちどんにサービスする必要はないのですが、チョゲルが嬉しそうに持っている2枚のカードは何を隠そう、隠しだてはきらいであり、チョゲルが選んだ月桃先生のカードなのです。チョゲルよ、そのセンスを持ってすればキミはTCV出身のアートディレクターとして活躍できるのではあるまいか・・・。

下の写真の少女も、その瞳の涼しさ、汚れない自然さにぐっと魅かれたのです。チベットの子どもはどの子でも、不思議なほど深く穏やかなまなざしを持ています。その理由は自分なりに考えましたが、ここでは申しません。

次回でダラムサラ報告はいよいよ最終回です。(たぶん、おそらく・・・)
里親制度についてもお知らせします。



ここまで書いて、一息ついてたら忌野清志郎さんが亡くなったことを知りました。
58歳、まったく同世代の本当に個性溢れる表現者が逝ってしまった。さびしいな、無念だったろうな・・・・・。
いまはただご冥福を祈り、合掌するのみです。
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by kuukuu_minami | 2009-05-03 20:04
ゴパルプールのTCV
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ダラムサラから車で1時間ほど走ったカングラ地方の丘陵地帯、ゴパルプールにもTCV「チベットの子ども村」があります。10年ほど前に開校した新しいTCVです。周囲はヒマラヤの峰と日本のお茶とよく似た茶畑がひろがる穏やかな土地柄ですが、ここにも1500人ほどの生徒が学んでいます。

ゴパルプールのTCVにひとりの日本人医師が校医として滞在していました。
新潟県出身の医師・柿原敏夫先生です。
柿原先生はチベットの難民のためにと自ら望んで2004年にゴパルプールのTCV校医として着任され、その年にはご家族とともに1年間校内の寮に住みながら子どもたちの検診に当たりました。
その後は毎年3月〜4月にかけて単身で滞在され1500人の子どもたちの検診を行っています。TCVからはまったく報酬を受けておらず、すべてボランティアでのお仕事です。

柿原先生は飄々とした自然体の方で、チベットの子どもたちを見る目はとてもやさしく、慈愛という言葉がぴったりの先生でした。(先生はやめてくれよ、と言うでしょうが)

前の年のカルテを見ながら子どもたちを診る先生はゴパルプールのTCVにはなくてはならない存在です。ほとんどの子どもは何の問題もない健康体ですが、中には町の病院に送って治療を受けなければならない子どももいます。
心臓に欠陥があって先生の診断で事なきを得た子どももいたそうです。

TCVの子どもたちは世界中からの基金・寄付で不自由のない学びの生活を送っていますが、柿原先生のようにボランティアで永年診察を続けておられる方があってさらに平安な日々がもたらされるのだと思いました。

写真上:ゴパルプールのTCVはこのような風景に見守られています。平和でのどかで、チベット人だからといって威嚇するような人はいません・・・当たり前ですが。

写真中:お休みの日の昼下がり、仲良しどうしで広い校内を散歩してました。

写真下:診療室で中学生の検診をしている柿原先生。1日に100人以上の子どもを診るそうです。
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by kuukuu_minami | 2009-05-02 09:48
チベットの子ども村  その6
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きょうはTCVの遊び風景です。
とにかく子どもたちは遊び上手です。時間が少しでもあればとことん遊びます。
そんな姿を見ていると「遊びをせんとや生まれけむ、戯れせんとや生まれけむ」という梁塵秘抄の古歌を思いだします。

みなさん、この遊びしたことがありますか?
3人で足を組み合って歌ってケンケンしながらぐるぐる回る遊びです。
どこかで見たことがあるような気もしますが、何人かの女の子に聞いてみたけどやったことはないそうです。

手前の女の子は前の日記で重いゴミの入ったバケツを運んでいたテンジン・パルモです。いつもとてもクールな感じだったのですが、仲間と遊んでる時はとても明るくやんちゃな女の子になってくれました。
ふたりの子は姉弟です。
姉さんはリンチェン・キュイ・10歳、弟はタシ・ドゥンドゥップ・8歳です。この姉弟は2年前にこのTCVにやって来ました。
2年前、ふたりはチベット本土から亡命して来たのです。しかも、5700メートルのヒマラヤを徒歩で18日間歩いて来たのです。大人たちに混ざって苛酷といってはまだ足りないような旅をして中国・ネパールの国境を越えて亡命して来たのです。ふたりはとてもシャイで亡命のことについては多くは語りませんでしたが、18日間一度も屋根の下では眠らなかったそうです。そのことを聞いただけで涙が出てきました。弟のタシは当時6歳でしたが、18日間自分の足だけで歩き通したと恥ずかしそうに語ってくれました。
こんな3人ですが、遊んでいる時のなんと嬉しそうなこと!

なわ跳びをしているのはテンジン・チョゲル8歳です。この子も2年半ほど前チベット本土から亡命して来ました。チベットの首都ラサからお母さんといっしょに車でネパール国境の町まで来たそうです。インドに亡命後お母さんはまたチベット・ラサまで帰っていきました。ときどきホーム7のお兄ちゃんのお母さんと連絡をとりあっているようです。
チョゲルもまたとてもシャイな男の子ですがツボにはまるとはじけます。その弾け方がか可愛いのです。
チョゲルの脇を走っているのがリンチェン・キュイです。

3枚目の写真は朝ごはんのあとの登校前、さんざん遊んだのに女の子だけで集まって「ねえねえ、次なにして遊ぶ?」と相談してるところ。
そのエネルギーたるや「恐るべき子どもたち」であります。
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by kuukuu_minami | 2009-05-01 08:30