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『春の祭典』

7月28日から8月3日までソウルに行ってました。
10月7日から16日までソウルのA-won Galleryで開かれる、ソウル在住の弟・南相英(Nam SangYoung)との二人展の準備と、妻・山田せつ子の公演を観るためでした。展覧会の準備は、テラコッタを韓国の黄土(ファント)という壁材にコラージュする試みが、なかなか思うように行かず、ちょっと産みのタノシミを味わっておりました。いや、ホント、うまくいかないって面白いよね。だって、いつかなるようになるからさ。
それより、せつ子さんの公演『春』は、まあ内輪ボメって感心しないけど、素晴らしかったですよ。彼女は1986年からある時期は毎年、最近でも隔年くらいでソウルや釜山で公演を重ねています。ひところは、日本でより韓国でのほうが評価されている、とソウルの批評家が自慢してるほどでした。今年の公演にも、86年からずっと観てくれていて、いまや重鎮クラスの批評家やダンサー、写真家たちが観に来てくれました。公演後の打ち上げでも、賑やかに酒坏を重ね、昔話に花を咲かせました。日韓関係がデタラメ水準にある時、この日の雰囲気は、当たり前のことが当たり前のように花ひらいてる感じで、僕もいい気分で赤い顔の花を咲かせておりました。そうそう、ある美術館の館長さんが観に来て、感動のあまり「次回のソウル公演には美術館の職員を全員連れてくる!」と言っていたとのこと、嬉しいお言葉、こんなのも日韓関係の一コマなんですね。

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この写真は、1987年のソウル公演のとき、崔英模(Choi Young Mo)という写真家が撮ってくれたものです。彼はご覧のとおり、素晴らしい技量の写真家です(せつ子さんのダンスも凄かったですが)。今回20年振りくらいに会うことが出来ましたが、相変わらず温厚で笑みを絶やさず、ホント懐かしかったです。

さて、8月30日(日)19:30より日暮里のd-倉庫というシアターで、山田せつ子のソロ公演『春の祭典』が行われます。この夏のひと月かけて開催される『春の祭典』シリーズのラストの公演です。すべてのダンサーがストラヴィンスキーの『春の祭典』を踊るという企画ですが、『春の祭典』はかなり派手に聴こえる曲のわりにどうやら相当な難曲のようです。ただし、今のせつ子さんはカラダも意識もいい意味でバッチリキレテマス。たぶん、いい踊りを見せてくれるのでは!!

ご予約はお早めに、d-倉庫のサイトからお願いいたします。
http://www.geocities.jp/azabubu/d17/


by kuukuu_minami | 2015-08-13 11:10


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