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台風接近の日のこと。朝早く奥さんが仕事で京都に行ったので、近くのコンビニにビールを買いに行った以外は籠もってずっと絵を描いていました。
30日からの「ひとりだけのふたり展」の作品。かなり進みました。このところ黒いガラス絵に親しんで来たけど、今回の新作は色と色の氾濫で迫ってみようと思います。やたら面白いし、気持ちがめくれ上がる感じ・・・この数ヶ月チベットのイベントで身も心もかなり使い切って、実はシンマデ・オツカレだったのだけど、絵を描いてると自然にツカレも取れるし、エネルギーも注入される・・・チベットへの思いもリフレッシュできて絵のなかの子どもにチベットの小さな旗を持たせました。まあ、絵の出来は見てのお楽しみだけどね。 南椌椌・竹田邦夫「ひとりだけのふたり展」 恵比寿 ギャラリーまある 03-5475-5054 9月30日(火)〜10月5日(日) 12:00〜19:00(最終日のみ16:00まで) 椌椌のガラス絵とテラコッタ メキシコ在住30数年の銀細工師・竹田邦夫のふたり展 そしてそして、昨日は絵を描きながらネットの落語・ポッドキャスティングを聴きっぱなしでした。実に久しぶりの落語漬けの一日。 ふだんあまり聴かない渋い落語家の噺がすっと染みこんで来ましたぞ。ずいぶん聴きましたね・・・ガラス絵は描いてる途中でけっこう間があくんですよ。ポッドキャスティングで聴ける落語は大体15分〜20分くらいの短めの噺なんで絵の具を乾かす間にちゃんと聴けるのです。 『三軒長屋・上』 古今亭志ん生 『探偵うどん』 古今亭志ん生 『孝行糖』 古今亭志ん五 『寿司屋水滸伝』 柳家喬太郎 『紙入れ』 金原亭馬吉 『機内にて・・・』 三遊亭天どん 『子別れ』 柳家小さん 『松竹梅』 立川志らく 『評論家』 桂 米助 『目薬』 柳家福治 『大山詣り』 三遊亭鳳楽 『愛宕山』 古今亭菊丸 『桃太郎』 柳亭痴楽 『宮戸川』 春風亭正朝 『猿後家』 桂 文生 『蜘蛛駕籠』 古今亭志ん五 『短命』 橘家圓太郎 『祇園祭』橘家圓太郎 『代書屋』 柳家喜多八 『妾馬』 柳亭燕路 『時そば』 瀧川鯉昇 これ順不同で聴きましたが、とくに心に残った噺は・・・ 『三軒長屋・上』 古今亭志ん生 『孝行糖』 古今亭志ん五 『子別れ』 柳家小さん 『松竹梅』 立川志らく 『祇園祭』橘家圓太郎 『短命』 橘家圓太郎 『猿後家』 桂 文生 『代書屋』 柳家喜多八 『妾馬』 柳亭燕路 『時そば』 瀧川鯉昇 いや、実はどれも面白いんですけど、上に挙げた噺はとくによかったなあ。志ん生はいまさら言うこともない、最愛の落語家です。この『三軒長屋』の前半、老いらくの手前のしゃんとした志ん生の芸が立ってます。話芸としての落語のとびきりだと思います・・・先代・小さんの『子別れ』もまだ会長・人間国宝になってない昭和49年(会長にはなってたか?)の噺。語り口の艶のよさ、恰幅がすばらしい・・・。志ん五は晩年の志ん生をおぶって世話したという噺家さん。ぶっちぎりの与太郎、笑わせてくれます。志らくの「松竹梅」は10年前の高座の録音。この頃の疾走感、絶品じゃないですか!頭のよさがうるさくない、感銘を受けました。 橘家圓太郎は小朝師匠のお弟子さん、高座で聴いたことはありませんが、いいですね!小朝さんより好きです。『祇園祭』せっぱつまった感じもあるけどそこがまたいい! 文生、燕路、鯉昇、喜多八・・・いぶし銀、と言ってもそれぞれ味わいは違いますが、いいなあこのお茶目で滋味溢れる落語家たち! 喬太郎の『寿司屋水滸伝』は群を抜く才気だし、大好きな噺家さんだけど、こういう新作には乗れないワタシです。 とえらそうに呟いて、やっぱ寄席に行かなきゃ!が結論。 昨日の落語は↓で聴けます。 http://fujitv.cocolog-nifty.com/yose/ イキのいい二つ目さんの落語ならこちらで聴けます。 http://www.podcastjuice.jp/rakugo/ さあ、落語シャワーで甦ったワタシですが、まだまだ描かねばなりません。きょうもお絵描き&テラコッタ制作でがんばるぞ! ▲
by kuukuu_minami
| 2008-09-21 18:33
2008年、忘れがたい夏
今日は9月9日、昔ならKuuKuuの日です。といっても何があったというわけではありませんでしたが・・・歳月は流れ流れて、ものみなすべて形を変えていきます。そして形を変えて返ってくるものもあるような気がするこの頃の不思議の国でありんす。 今年の夏はチベット支援のイベント「受難と祈りー、チベットを知るための夏」に明け暮れました。まるまる4ヶ月、何でこれほどと思うくらいの時間と労力を注ぎ込み、多くの友人たちと一丸?になって一ヶ月にわたるイベントを進めて来ました。 結果的には大成功だったと思います。ほぼすべての映画上映会や講演会、オープニング、クロージングパーティーは満席、後半の上映会は立ち見でも入りきらず、お帰りになった方も多かったほどでした。(暑い中申し訳ありませんでした)内容的にもシロート軍団がやったチベットイベントとしては画期的だったのではないでしょうか。だって推定延べ来場者、1500人ですよ!ちょっとサバ読んだとしても1463人くらいは来てくれたんすから! とにかくまったく多くの方々に来場していただきました。また座談会、講演会、展示、上映会ではチベットに関してのエキスパートの方々に心をこめたお力をいただき、ただただ感謝です。 そして、実行委員の仲間たちと日を追って増えたボランティアスタッフの皆さん、本当にお疲れさまでした。なにしろこの月桃99%が世話人代表みたいなことなので、すべて台本なしの即興進行でずいぶんやきもき、振り回されもしたのではないでしょうか。ごめんなさい&ありがとうございました! まあ、色々ありましたが、すべての経費を支払って、なおダラムサラの難民の友人たちに多額(超ミリオン円)の寄付ができたことが何よりでした。これは奇蹟!かも知れませんよ! 推定1463人の方々、入場料、グッズや書籍のお買上げ、それにたくさん!の寄付金、本当にありがとうございました。 チベットのイベントが終わってもチベットの問題は終わるわけではありません。 本土での厳しい状況はメディアには載りませんが過酷さを増しています。 このイベントを通して何人かのチベット人と友人になりましたが、彼らの家族や親戚・友人たちが置かれている状況を想像することをやめてはならないと思います。とはいえ、ボクたちは個々の生活のなかから出来ることを地道に持続することしかありません。 少なくともボクはこの間ほっぽらかしていた「まめ蔵」の経営と創作(もうすぐ恵比寿で二人展)、それに体中に溜まりきった「ダジャレ・エネルギー」を爆発させないと未来に向かえません。 このイベントのさなか、8月5日に58歳になりましたが、この夏は自分の人生で忘れがたい夏となったことだけは確かです。11月にはダラムサラに行ってチベットの子どもたちと遊んで来ようと思っています。 チベットの受難は果てしないものかも知れませんが、このトシになって、自分のなかに新たな領域が開けたことは幸いだったなと思っています。 簡単な報告ですが、月桃99%の「2008年ひと夏の経験」でありました。 追伸 9月30日から10月5日まで急遽、恵比寿の「ギャラリーまぁる」でメキシコに住むおなじみの彫銀師・竹田邦夫との二人展「ひとりだけのふたり展」を開くことになりました。本来は竹田邦夫個展の予定でしたが、メヒコの邦夫が8月に盗賊に入られたり、誘拐団に狙われたりとナンジャソレ?的トンデモ災難に巻き込まれ、渡航費もままならず、日本に来ることが出来ません。そこで、ちょっと淋しい「ひとりだけのふたり展」をやることにしたのです。椌椌は6月にも表参道のギャラリーで個展を開いたばかりですが、どうせやるならと今回は氾濫する色彩の世界・ほとんど新作で行きます!詳しくはまた書きますが、今度はメヒコ・クニオ支援の意味もこめて、みなさんぜひいらして下さいね! (オープニングパーティーはやりませんが、会期中午後3時ころからは行ってると思います。 「ギャラリーまぁる」で飲むワインはおいしいよ!飲みながら崇高なダジャレワールドを堪能してちょこれーと!ホーンマニペメフーン!) 写真上:クロージングパーティのひとコマ。歌う川辺ゆかは本番直前、ダムニェンというチベットの弦楽器を近くのコンビニに忘れてくるという天然ぶり。でも歌は最高!真ん中は名古屋から来てくれたテンジン、チベットの楽器なら何でもすごい!パーティーが終わり打ち上げの会場から六本木へ気が付いたら午前3時の横浜中華街で餃子を食べていたそうです。 写真中:いま描きかけの絵を2枚並べました。これがどう変わってゆくのか、作者にもまったくわかりません。 写真下:今日の風景。夏の名残りの百日紅と木槿・・・今年の夏は庭に出てぼーっとはまったくできなかったなあ。青い空がきれい! ![]() ![]() ![]() ▲
by kuukuu_minami
| 2008-09-09 11:31
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